… フィールド ノート …

… リッチモンド、イギリス …

川辺のある一日 …

アーチを描く石橋の向こうに、きらめく水面と整列するボートたち…
夏の終わりを告げるように静かに流れるテムズ川沿いには、手入れの行き届いた木々が並び、完璧な「川辺の午後」が広がります …

トム ブラウンは、ロンドン、リッチモンドの名門 スコッツ メンバーズクラブにて、ごく限られたゲストを招いたプライベートランチを開催しました。パリ ファッションウィーク中、伝説のレストラン 、ル グラン ヴェフール で幕を開けた サマー カリキュラム の物語は、この日、イギリスで新たな章を迎えます …

ブランドを象徴するシルエットを鮮やかにリニューアルされたコレクション … 再解釈された新しいクラシックが、そこに …

この日、ル グラン ヴェフールは、再び「精密さ」の新解釈と「新しいカリキュラム」の舞台となります。イベントの始まりは、川辺のボート遊び。軽快なポロシャツとシアサッカーのトラウザーパンツに身を包んだ漕ぎ手たちが先導する中、Christofle × Thom Browne （クリストフル x トム ブラウン）のシャンパンバケツには泡が満ち、ゲストたちの会話も自然と弾みます …

19世紀創業のガラス張りのファサード越しにテムズ川を望むテラスに佇むこの場所。もとはオイスターハウスとして創業し、マウント ストリートへと移転した後も、英国の正統的な社交文化と、シンプルかつ旬のシーフードを融合させてきた「伝統」を象徴する存在です。そのクラシックで洗練された空間は、陽光が降り注ぐこの日、まさに理想的な舞台となりました。穏やかな時間と精緻なスタイルが織りなす、サマー カリキュラムの続編。リッチモンドにて、新たな物語が静かに進行中 …

別世界へと誘われて、キングス オブザーバトリーが午後のエクスポレーションの舞台となります。18世紀に建てられたジョージアン ネオクラシカル様式の建造物は、ジョージ3世のために稀有な天体現象を観測する目的で築かれた場所です。野に咲く繊細なワイルドフラワーの色合いが、肩にかけたカシミアのセーターや、シアサッカーのネクタイ、ポロシャツと呼応するように揺れます。ゲストたちは草原を自由に駆け回りながら、トム ブラウンのミッドセンチュリーからの引用が感じられる、天文台内部のシンメトリーとクリーンなラインが、イギリスとニューヨーク、そして再びその逆をつなぐビジュアル言語を描き出します ...

このコレクションの核にあるのは、「繊細さ」と「構築性」のバランス。花咲く野原と輝く水面のあいだで、ゲストたちはケリーグリーン、スカイブルー、ライトピンク、バターイエロー、ディープネイビーをまとって集います。そのすべてが、トム ブラウンの表現世界を広げるために設計された洗練されたカラーパレット。個性と多様性を受け入れる、柔軟性のある色。その上で、鋭く仕立てられたシアサッカーのテーラリングがコーディネートの軸となり、鮮やかなレイヤーとの間にクリアな対比を生み出します。このコレクションは、トム ブラウンのテーラリングという共通言語を、色という洗練されたフィルターを通して再解釈したものです。ラグジュアリーなニット、ハリのあるオックスフォード素材のシャツ、ピケ素材のポロシャツ、クラシックなTシャツ、そしてアクセサリーの数々が、ブランドが長年守り続けてきた掟を新たに祝福するフレッシュなパレットで登場します ...

サマーユニフォーム、完成。授業、解散。